最近の乃木坂46の曲って「バレッタ」も「初恋の人を今でも」もそうなんだけど、サビを最初に持って来ているのが、良いです。最初に良いメロディーから入るから、すごく良い曲に感じられるよね(わたしのようなしろうと対策用?)。最近のハヤリなんでしょうか。とにかく、それがとっても良いです。「バレッタ」「初恋の人を今でも」「気づいたら片想い」というサビがトップに来ている3曲の中でも、「気づいたら片想い」って一番良いサビのメロディー&詞じゃないでしょうか。
音楽
西野七瀬ちゃんのセンターのための良い曲でほんとに良かったです。
■ミュージックビデオが儚(はかな)くて美しい
しかも、ミュージックビデオ(MV)が良いです。テーマがO.ヘンリーの「最後の一葉」っぽいのが、悲しくて美しいです。冒頭から西野七瀬ちゃんが、タンポポ病に罹っているのが悲しいよね。この西野七瀬ちゃんて、薄幸そうで儚(はかな)げで美しくてかわいくて、守ってあげたいんですけど、でも芯の強さも表現されていて良いなぁ。
「最後の一葉」っぽいストーリーなんですけど、ひねりを抑えたストーリーでまとめているのが「できる」監督ですね。自身のストーリーテラーの才能を抑えてシンプルに、美しい話でまとめてあるってのは、ぜったい「できる」監督だと思います。
■ちょっとストーリーを解説させていただきます。
ビデオの中の乃木坂46の西野七瀬ちゃんは、タンポポ病に罹っています。タンポポ病っていうのは、野原のある特定のタンポポの綿毛が全部散ってしまったら、死んでしまう病気です。それを知っているのが、白石麻衣ちゃんだけなんです。
冒頭の話がちょっと分かりにくくて、この写真の場面って、西野七瀬ちゃんが病院に運ばれて危ない状態になっていることを、堀未央奈ちゃんから知らされた白石麻衣ちゃん(左)が、西野七瀬ちゃんの命とリンクしているタンポポの場所に駆けつけて、西野七瀬ちゃんの「生霊」(右)を介抱しているって解釈したんですけど、あってます?
2014/4/15追記:タンポポが咲いている場所が,野原ではなく,乃木坂46のレッスン場所のすぐ近くでした.だから白石麻衣ちゃんは,「駆けつけた」のではなく,たまたまレッスン場所に向かっている最中に電話を受けて,タンポポの近くで倒れている西野七瀬ちゃんの生霊?を介抱している,,,,が,より正しい?
そういう背景描写があったあとに、(一時的に回復した)西野七瀬ちゃんが、センターに選ばれるんです。このときの西野七瀬ちゃんの「わたし、選ばれたからには、死ぬ気でがんばる」っていうセリフが、ほんとに良いです。控えめな子が、責任感を持って、でも誇らしく言うセリフ感が、すばらいしいです。映像もすばらしいし、七瀬ちゃんの美しさもすばらしい。みなさま、この場面はお見逃しなく。
それで、新曲の練習をするんですけど、西野七瀬ちゃんはタンポポ病に罹っているから、体調が悪くて、練習中に倒れちゃったりします。白石麻衣ちゃんは、そんな西野七瀬ちゃんを気遣って、あんまり練習させないようにするんですけど、他のメンバーからは、「悔しいからって、冷たすぎるんじゃない?」なんて誤解されちゃうのね。でも、白石麻衣ちゃんは、心が美しいから、そういわれてもじっと耐えているんです。容姿が美しい人って、心も美しいって思える場面だよね。
最初にも書きましたが、このタンポポ病って、野原に咲いているある特定のタンポポの綿毛が全部散っちゃったら、死んじゃうっていう特殊な難病なのね。タンポポの綿毛って雨に打たれると散っちゃう可能性がありますよね。だから、白石麻衣ちゃんは、雨が降るとそのタンポポに、雨が当たらないように、走っていって、覆いかぶさって、守ってあげるんです。それがこの写真ね。
うぅぅぅ、この場面、泣いちゃうよう。ほんとにさ、白石麻衣ちゃんって、美しい心で西野七瀬ちゃんのことをとっても大事に思っているのねと、わたしはハマッてしまうんですけど、実は台本で設定された役柄なんです(あたりまえですけど)。でも、乃木坂46一の美人のはまり役って感じ。そういう白石麻衣ちゃんは、ほんとに良いです。
この場面を見ると、仕事で工数削減を求められる社会人だと、無意識に「このタンポポの保護用の小屋を作ってあげれば」とか、むしろ「そのタンポポを引っこ抜いて冷凍保存したほうが確実では?」なんて、代替案を考えちゃうよね。でも、そーいう人は、この儚くも美しい「気づいたら片想い」のミュージックビデオを見る資格はないです。この場面ってひとつの見せ場だから、ここで素直に感動しない人は、人間性に問題あるよね(でも、つい保護用の小屋を作りたくなってしまふ、、、)。
そういう泣かせるシーンがあって、白石麻衣ちゃんへの誤解が解けて、その次に来るのが、こういふうにダンスのレッスンをしたり、
みんなで集合写真を撮ったりするシーンなんです。日常の穏やかな日々の描写が「気づいたから片想い」の歌声にシンクロしてとっても良いですね。
最後が、新曲「気づいたら片想い」の発表のライブです。「♪気づいたら、片想い~」って歌い始めてから、幕が左右に開くシーンがかっこ良いですね。続けて、西野七瀬ちゃんを始めてとする乃木坂46選抜メンバーが、歌って踊るんですけど、みなさま、美しくて魅力的で、乃木坂46ってほんと良いですね。
特に、センター西野七瀬ちゃんの表情が、とっても美しい。でも余命いくばくもないっていう設定だから、悲しい。こんなに美しくてすばらしくて透明感のある美しい歌を、センターで歌って死んじゃうんだと思うと、うるうるせずにはいられません。西野七瀬ちゃんは、ほんとにはまり役です。
歌が終わって「乃木坂46に入って、みんなと会えて良かったよ」っていう最後の西野七瀬ちゃんのセリフが悲しいです。そのまま倒れてしまった西野七瀬ちゃんが、タンポポの綿毛になって、風に吹かれて飛んでいってしまう場面が、また悲しいけれど美しいです。
西野七瀬ちゃんって、16人のプリンシパルduexみたいな舞台では、すごい通る声なんだけど、普通のときの声って、なんでしょうね、なんか猫っぽい声ですよね。猫っぽいって言うのは、うーん、すみません、周波数分布とかピッチの変化率とかがこんな感じって、表現できませんけど、なんか猫っぽい感じがする。
だから、最後のセリフが、そういうかわいくて深刻すぎない声だから、悲しいけれど、少し中和されて、MV視聴後の余韻が、悲しすぎずにさわやかになっています。ほんと、美しいんだけど悲しいこのMVは、七瀬ちゃんのかわいい声がフィニッシュで良かったです。
綿毛になって飛んでいった七瀬ちゃんが、乃木坂46メンバーの写真の上に落ちるシーンも、美しいよね。すごい定番の表現だけど、美しくて好き。こういう美しい映像を感謝いたします、製作スタッフのみなさま。
そういうわけで、8thセンター西野七瀬ちゃんの「気づいたら片想い」のミュージックビデオは、儚くて悲しくて美しくて、とても良くまとまっていてすばらしいと思います。西野七瀬ちゃんのセンターがこういう美しいミュージックビデオで残るのが嬉しい。だから、8thシングル「気づいたら片想い」と西野七瀬ちゃんと乃木坂46の応援よろしくね。
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