2013年10月25日金曜日

中央観閲式2013

みなさまは、観閲式ってご存知でしょうか。閲覧式とは、自衛隊の状況を内閣総理大臣(=自衛隊最高指揮官)が確認するために、部隊の行進や装備を閲覧する式です。3年に1回しか実施されない自衛隊中央観閲式の予行練習を、見学させていただきました。予行練習といっても、安倍首相と海外武官が出席しない以外は、本番と完全に同じ内容で行われるので、とっても貴重な体験でした。

というわけで、今回、乃木坂46ファンのみなさまには、乃木坂46とまったく関係ない記事でもうしわけありません。もうしわけないので、斎藤ちはるちゃん(16)の写真を貼ってみました。とっても美しく、演技も上手で、すらっと背が高くて良いよね。さらに大人系の雰囲気がわたし的に最高に好き。
斎藤ちはるちゃんて、最近、とくに美しくなっています
http://blog.nogizaka46.com/chiharu.saito/2013/10/014706.php

■なぜ中央観閲式かというと
この中央観閲式を見学に行くきっかけは、お友達の山田君(仮名)から、「観閲式(10/20)の券があるんだけど、見る?」って、連絡があったことなんです。でも、10/20って、乃木坂46の牛久ライブの日じゃないですか。断ろうと思ったんだけど、

「従妹も行くけど、、、」って言うわけ。山田君(仮名)の従妹って見たことないんだけど、それでも、
リアルな女性 >> 見るだけの乃木坂46
ということで、中央観閲式に行くことになりました。乃木坂46のみなさま、ほんとに、もうしわけございません。

※この中央観閲式の参加券って自衛官のご家族にしか配布されないので、必然的に親族が出席するっぽくなるので、山田君(仮名)は従妹を連れて行くみたいです。

■2013/10/20 観閲式(予行練習)当日:雨
それで、わーい、女性とお出かけだー!と、某駅で待ち合わせたんですけど、来たのは山田君(仮名)のみ。「○○ちゃん(=従妹)は、雨降ってるからやめるってさ。」、、、、これって殺意を覚えても良いくらいですよねぇ。そんなどす黒い気持ちを抱いたまま、会場最寄の和光市駅まで行って、改札を出たら、駅構内を埋め尽くす長蛇の列。時刻は8:50。

無料シャトルバスに乗る頃には、10:00から開催の観閲式が終わってそうです。自衛隊の広報の方が、「1時間以上の待ちです」って言うし、もう観閲式に間に合うためには、会場の朝霞駐屯地まで20分くらい歩くしかないです。

結構、強い雨なんですけど、他に選択肢がないので、歩きました。靴とズボンに防水スプレーしてきたし、カッパを着て傘を差していたんで、結構楽勝。他の観客のみなさまも自衛隊の観閲式を見に来るくらいの方々なので、黙々と雨の中を歩いています。でも、雨風が結構強いので、会場に付く頃には、靴がぐじゅぐじゅになり始めています。

20分で、会場に着いたんですけど、セキュリティーチェックがあり、駐屯地内に入るまで並んで待ったので、会場の席に着いたのが、ちょうど開始時間の10時です。傘を差すと後ろの席の人が、式を見られなくなるので、強雨のなかでも、観客のみなさんはカッパのみです。

対面に自衛隊の各部隊計3千数百人の隊員が、雨の中、隊伍を組んで、ずぶぬれで(スカートの女性自衛官も)、微動だにしないまま整列しているその光景が、壮観です。雨の観閲式って、たぶん晴れの観閲式より、胸に迫るものがあります。

■栄誉礼
式次第の詳細・順序は、覚えてませんが、栄誉礼(軍が高官を迎えるときの儀式)という儀式があるんですけど、号令がかっこいい、隊員の動作にキレがあって美しいです。乃木坂46のダンスみたいな、動的な美しさじゃないけど、数千人がスパッっと一挙動で、コマ送りの写真を送るみたいな動きをするのって、荘厳で美しい。訓練の賜物です。
道路上に整列しているのが、儀仗隊です。
背後には彼方まで自衛隊部隊が整列しています。
儀仗隊の列の中央、手前観客席側に観閲台があり、そちらを向いています。

■国旗掲揚
国旗掲揚があるんですけど、これも美しい光景です。観客は全員起立して脱帽して、隊員のみなさまは着帽のまま敬礼で、君が代が流れる中、日の丸がポールを昇っていくのを見るのって、一般国民+自衛隊の連帯感が感じられて感動的です。

■観閲
次に、自衛隊最高指揮官の内閣総理大臣の車上(オープンカー)からの観閲です。今回は予行練習なので、代理の方が務めています。数千人の自衛官を車上から閲兵します。
白い車の後ろの黒い車で立っているのが、首相代理。
ちょっと先で、Uターンして、かなたまで続く、自衛隊部隊を観閲します。

続いて、総理が訓示するんですが、今回は、予行練習なので、観閲部隊指揮官が、自衛隊および観客向けに、挨拶しました。「、、、自衛隊の威容をもって、、、抑止することを、、、」みたいなお話を、されていましたけど、そーですよねー、仕事でも思うけど、そういう強面の部分て、絶対必要だよ。下手(したて)に出てると際限なく無理な要求をしてくる取引先ってあるよね、ほんとに共感。

なお、本日は、本来の観閲指揮官の部隊長が、伊豆大島の台風災害救援で、指揮を執っているため、副長が観閲式の指揮を執っているということでした。お疲れ様です。

■行進準備
次が、部隊別に行進です。ここまで、(1)みたいな感じで並んでいるのを、
(1)初期隊形
'             ←--------500mくらい?-----------→
'                    観客席 観客席 観客席 観客席
'             部隊 部隊 部隊 部隊 部隊 部隊 部隊 部隊 部隊
'                        ← 観閲・行進路 →
'              観客席 (私)観客席 観閲台 観客席 観客席 観客席

(2)行進スタンバイ隊形
<車両<車両<車両<車両<車両<装甲車<自走砲<戦車
<部隊<部隊<部隊<部隊     観客席 観客席 観客席 観客席
<部隊 <部隊<部隊<部隊
部隊>部隊>音楽隊>         → ここを行進します →
'              観客席 (私)観客席 観閲台 観客席 観客席 観客席

(2)の配置に、並び変えるんですけど、この隊形変化も、するするって感じで、あたりまえですけど、齟齬がまったくない。すばらしいです。背後にトラック、装甲車、自走砲、戦車が並ぶんですけど、その轟音も絶対、計算して舞台を演出していると思うんですけど、どうなんでしょうか。このフォーメーションチェンジでさえも、見所って感じです。

■行進
音楽隊から行進が始まります。雨の中のブラスバンドって大変そうですけど、音色は乱れません。キーの部分にビニール袋をかけて保護しています。むしろ指が凍えないようにでしょうか。音楽隊だけは特別で、この隊が、観閲台の正面まで行進して整列したのち、他の部隊の行進が始まり、後は途切れずに連続して行進して、観閲台前を過ぎ、そのまま退場します。
音楽隊の行進

次に、陸上自衛隊の各部隊の行進で、行進曲は「抜刀隊」です。明治10年の西南戦争にまつわる曲なんですけど、とっても軽やかで、雰囲気に呑まれているからかもしれないけど、ほんとに明治18年作曲なの?ってくらいの良曲。ちなみに海上自衛隊の行進のときは、言うまでもなく「軍艦行進曲(軍艦マーチ)」。航空自衛隊は「空の精鋭」他です。

民主国家の軍の行進なので、行進なんですけど、歩き方が自然。でも背筋が伸びて、歩調がそろって美しい。横殴りの強雨の中を、整然と行進してゆくのが、とても映像美です。足元で雨が跳ねるのも映像美。自衛隊のみなさまには、大変でもうしわけないけど、観閲式って絶対、雨の中のほうが、美しくて感動的(と思いました)。

陸上自衛隊に続いて、海上自衛隊、航空自衛隊の各部隊の行進があるんですが、それぞれ部隊ごとに別の制服(女性自衛官はスカート)で、装備も、小銃とかサーベルとか、いろいろありました。さらに、自衛隊には、一般の高校に相当する高等工科学校、大学に相当する防衛大学校、医大の防衛医科大学校、中央病院高等看護学院(来年改組)があって、それぞれの部隊も行進していました。
すみません。部隊名は記憶していません。
高等工科学校の部隊だったような気が、、、
中央病院高等看護学院の部隊だったと思いますけど、違うかも。
他の部隊でも同じですけど、女性隊員はスカートなんですね。
 
ちなみに全部隊とも、背の高い隊員を前に、背の低い隊員を後ろにしていました。これって世界中でそんな感じみたいですね。

■車両行進
隊員の行進が終わると、車両の行進です。雨で席がすいているので、行進路のかぶりつきの席に移動しました。トヨタのメガクルーザーの自衛隊バージョンとか、総輪駆動の装甲車、迫撃砲とか榴弾砲+牽引車、架橋車、炊事車、通信車、医療車両群、対艦ミサイル、対空ミサイル搭載車両、地雷除去車、キャタピラの偵察装甲車、自走砲、戦車etc.が、目の前を行進してくれます。すごい迫力です。特に90式戦車ってキャタピラかなんかのキンキン音が特徴的ですね。
二輪車の偵察部隊
99式155mm自走榴弾砲
10式戦車(ヒトマルシキセンシャと読むそうです)

国旗降納の後、観閲式は、終わりました。10:00から始まって、ここまでで11:30くらいです。
儀仗隊の退出(だったと思います)

ずっと雨なので、カッパを着ててもズボンから靴までびしょびしょで、10月なのに、寒い。冬だったらたぶん凍死しています。でもこの後に、エキジビジョンのファンシードリル(教練をショー向けに華やかにしたもの)と、音楽隊による音楽演奏があるので、ぶるぶるしているんですけど、帰れません。

じっと待っているんですけど、正式観閲式とまったく同じ手順とスケジュールでやっているんで、式終了後、10台くらいのバスで要人観客を収容する練習もしているのが、さすが自衛隊。戦時であれば、綿密にリハーサルをして齟齬がないか実地で確かめないと、大変になりますからね。それで、することもないから、雨の中、ただ待ちます。凍死しそう(オーバー)でここが一番つらいです。

撤収リハーサルも終わったときには、この雨の中、観閲式を見に来る根性あるお客さんでも、ここまで残っているのは、1%程度で、超ガラガラです。本番で、安倍首相が訓示する観閲台のすぐ脇の、統合幕僚用の席が空いているくらいのすき具合なので、幕僚席で見学させていただきました。なんか偉くなった気分。折りたたみいすなんだけど、ちょっとだけクッションがしっかりしていて、良いつくりです。でも、雨の中、カッパも着ないで普通の制服で、この席に座ったままだと、お年の幕僚は、体壊すのではないかと心配しちゃうよ。カッパを着てても、ぶるぶる状態なくらいだから。

■エキジビジョン
工科高等学校のファンシードリルも、音楽隊の「川中島第3楽章」もとっても良いです。雨の中、パフォーマンスありがとうございました。
高等工科学校のファンシードリル

以上、すばらしく美しく荘厳で感動的な雨中の自衛隊中央観閲式(予行練習)を、見学させていただいたご報告です。乃木坂46ファンのみなさまも、国防の要の自衛隊の応援よろしくね。

よろしかったら、クリックしてね

0 件のコメント:

コメントを投稿