2016年10月22日土曜日

舞台 「墓場、女子高生」 感想

すげー面白かったですぜ。ミュージカルっぽい喜劇なのが、すばらしいです。実は、普通の劇だと思ってチケットを買いました。でも、ちょっと悩みました。なんで悩んだかというと、普通の劇ってつまらないじゃん、ていうこと。しかも「墓場、女子高生」って深刻そうな感じの題名だし。
出演の乃木坂46メンバー
http://natalie.mu/stage/news/205445(以下すべて同じ)

劇って、ミュージカルに比べて一段、面白くない芸能な感じがします。いえ、単なる個人的好みの問題なので、劇が好きなみなさまは、気にしないでちょーだい。でもさー、やっぱ歌とダンスがあったほうが、脳のうれしさ中枢の刺激度が10倍くらいアップしませんか?

そんな感じで、うーん、劇かぁ、しかもまじめそうな劇だよねぇ、と思い込んで、そんなに気が進まなかったんですけど、チケットを買いました。乃木坂46メンバーが出てますからね。特に、能條愛未ちゃんが出演されるじゃーあーりませんか。それで買わずにいらりょーか、てね。

■劇場が良いです
公演日に、後楽園ドームシティのシアターGロッソに行きました。シアターGロッソという劇場は、わたしの知っている劇場の中で最も良い劇場です。観客席に階段状のすごい段がついていて、傾斜が強烈についてるので、前の席の観客の頭が邪魔にならず、舞台が見やすいです。
舞台セットです。セットの高さは4階分くらいあるでしょうか。
卒塔婆を背負った伊藤純奈ちゃんがwwwwww

さらに、舞台の床から天井までの高さが高いです。高いこと自体は、良いことってわけじゃないかもしれませんけど、高さのある舞台装置をセットできるので、舞台セットがかっこ良く作れます。「墓場、女子高生」の舞台セットも、すごい高さのある(墓場の周辺の)セットで、センスがあって、味わい深くて、すばらしい。

音響とかはシロウトなので分かりませんけど、どうなんですか?わたしは気にならなかったです。とにかく、どうしょうもない見えにくい座席設計の「帝国劇場」なんかとは、比べものにならない良い設計の劇場です(規模が違いすぎますけど)。
出演者全12名。
みなさんすばらしい。

普段は、戦隊ヒーローものの劇場だそうですけど、ステージが見やすいので、お子様をお持ちの乃木坂46ファンのみなさまにも、シアターGロッソでの戦隊ヒーローショーは、たぶんおすすめです。

■あらすじ(ネタバレあり)
舞台は墓場のみです。死んでしまった日野(伊藤万理華ちゃん)は、幽霊になって墓場にいます。友達だった女子高生達(乃木坂46メンバー7人)は、墓場の周りでたむろして、アレコレ事件を起こします。ある日、オカルト部の武田(伊藤純奈ちゃん)と西川(井上小百合ちゃん)の主導で、死者を復活させる儀式をしたら、ほんとに日野(伊藤万理華ちゃん)が復活しちゃいました。心を通じ合いますが、でも日野はまた死んじゃいます。そんな悲しい結末ですが、最後は残った7人が、爽やかに高校を卒業しておしまい。

■喜劇でミュージカルっぽいので最高
まじめで悲しい劇かと思っていたら、実は、歌とダンスがあってミュージカル風味でした。うぅ、感激。なんで宣伝文句に入れないのさ。さらに、喜劇でした。うぅ、めちゃくちゃ面白い。なんで、宣伝文句に入れないのさ。

単なる劇かと思ったら、ミュージカルっぽくて喜劇だったなんて最高じゃん。ということで超おすすめパフォーマンスです。はじまりの時から歌とダンスを入れてくれるのが、うれしいです。ミュージカルと言うほど、歌とダンスの比重が高いわけじゃないですけど、でも歌とダンスがあるのとないのじゃ、天国と地獄ぐらいエンターティメント性が違います。やっぱ歌とダンスは、劇を引き立てるよねぇ。
「魔女の宅急便」のキキ、、、の
伊藤純奈ちゃんwwwwかわいい。

「墓場、女子高生」は、泣かせるポイントもあるんですけど、喜劇なので、どんな感じで面白いか、ちょっと2シーンだけ書かせていただきます。

■面白ポイント1:セ○○スシーン
墓場で、会社員(みのすけさん)と高校の先生(柿丸美智恵さん)がセ○○スをしている(ように見える)ところに能條愛未ちゃんが出くわします。この会社員と高校の先生が、墓場で○ッ○スをしているように見える行為に至るシーンが、すでに爆笑ものなんですけど、そこに能條愛未ちゃんが出くわした瞬間の能條愛未ちゃんの固まった演技が、さらに超絶爆笑ものです。
井上小百合ちゃん。
劇でもこんな躍動的な感じです。

このシーンは、3人の表情・動作・セリフとその間の取り方が、うますぎでしょ。その上、セリフのひねりかたが、下品なんですけどハイブラウで、これは爆笑せずにはいられないです。この脚本家も、演出家も、演技しているみのすけさんも柿丸美智恵さんも能條愛未ちゃんも、激ウマ。感動するくらい面白いですぜ、これ。このシーンだけで全額料金払いたいです。

■面白シーン2:墓場で復活シーン
女子高生7人(乃木坂46メンバー)が墓の前で、死者の復活の儀式をします。この場面のジモ(鈴木絢音ちゃん)の天狗の衣装がすでに、個人的に最高に面白いんですけど。超笑えるぅ。そこからさらに落雷(?)と共に、日野(伊藤万理華ちゃん)が復活して、墓石から出てきます。それが「リング」の貞子のパロディ(と思いました)で、うぉっーーー!!!と叫びたいくらい激おかしい。これは、どう考えても爆笑シーンだろがぁ!!!!と言うくらい最高におかしい、、、、んですけど、笑っているの、わたしだけ?まじ?
斉藤優里ちゃん。
劇中はこういうキャラじゃないけどかわいい。

うーん、これ最高におかしいと思うんですけどねぇ。あれってまじめに見るべきシーンだったのでしょうか?ていうかさ、全体に観客のみなさま、笑わな過ぎじゃね?なんで?

■やっぱ能條愛未ちゃん(合唱部のメンコ役)です。
能條愛未ちゃんは、良いよね。歌がうまい。スーパーうまい。ウルトラうまい。実は、わたしはシロウトなので能條愛未ちゃんが、ほんとにウルトラうまいかどうか分かりませんけど、能條愛未ちゃんの歌は、めちゃくちゃ好き。
能條愛未ちゃん。
見に行ってよかったよ、ほんと最高。

さらに演技もすばらしい。喜劇のパフォーマンスも激ウマ。喜劇ができる人って、生まれ持った才能の部分がかなりあるよね。訓練でかなり変わるのかも知れませんけど、能條愛未ちゃんを見ていると、才能の部分が相当ある感じがします。だから喜劇ができる人って尊敬します。能條愛未ちゃんのことは、尊敬させていただきます。ていうか、それ以前に、能條愛未ちゃんのことが超好きで、ファンです。なんだかんだ言っても結局そこね。

■他のメンバーももちろん上手です。
他のメンバーのみなさまも上手です。幽霊役の日野が主役っぽいんですけど、伊藤万理華ちゃんが演じてます。伊藤万理華ちゃんは、味のあるかわいさで、演技も上手です。単に美しくてかわいい感じじゃ、主役には向かないよね。伊藤万理華ちゃんみたいな、ちょっとひねったかわいい姿は、主役にふさわしいと思いました。
主役の伊藤万理華ちゃん。
かわいくて演技がすばらしいです。

樋口日奈ちゃん(チョロ役)は、気の強い女子高生っぽい迫力ある演技がうまいですねぇ。さすが演劇の経験を積んでいるだけあります。斉藤優里ちゃん(ナカジ役)は、下町のおバカな女子高生っぽさが全開な感じで、そういう雰囲気が良くて、新内眞衣ちゃん(ビンゼ役)も大人の声と雰囲気でちょっと気の弱そうな役柄が似合ってます。さらにテレビなんかで話しているのを、ほとんど見たことがないおとなしい鈴木絢音ちゃん(ジモ役)の張りのある声を聴けましたぜ。それだけでも「墓場、女子高生」は見る価値があると思いますよね。
新内眞衣ちゃん。
スタイル良いですねぇ。弾けてます。

以上が合唱部の生徒役なんですけど、他にオカルト部の伊藤純奈ちゃん(武田役)が、凶暴そうなんですけど、おかしみのあるオカルトな雰囲気が良いよね。存在感があります。さらに同じオカルト部の井上小百合ちゃん(西川役)舞台では、役者さんの声なんですけど、なんか頭のネジが抜けた感じがあっておもしろい雰囲気です。
樋口日奈ちゃん。
かわいいけど迫力のある演技をしてくれます。

乃木坂46のメンバーだけで、劇が成立するなんてすごいですよね。乃木坂46以外の役者さんは、4人しか出てこなくて、かなりの部分、乃木坂46メンバーで劇を回している感じです。シロウトの分際で、出演者が上手とかそうでないとか評価するのもおこがましいですけど、わたし的には、演技も表情も声も、もう十分にうまっ!と思えました。大変な量の練習と指導と稽古があったと思います。えらいなぁ、、、
鈴木絢音ちゃん。
ちゃんと声が出ているので感激!

劇を見ていつも思うんですけど、2時間の劇のセリフを覚えきるだけでも、すごい能力だと思います。その上、その状況あった動きと表情を感情に乗せて、発声するなんで、考えただけで途方もなく難しいですよね。わたしには、恐ろしくて志す気にさえならない高度な技能だと思います。ほんと尊敬させていただきます。

そんな感じで、「墓場、女子高生」は、乃木坂46メンバーががんばっていて、喜劇で、ミュージカル要素も入った、とても良い劇でした。再演があったら是非、ご覧くださいませ。さらにすばらしい演技をしていた伊藤純奈ちゃん、伊藤万理華ちゃん、井上小百合ちゃん、斉藤優里ちゃん、新内眞衣ちゃん、鈴木絢音ちゃん、能條愛未ちゃん、樋口日奈ちゃんの応援よろしくね。

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2 件のコメント:

  1. 何度もコメントしてしつこいかなと思いつつ、またもコメントさせて頂きます。
    実は私もこの劇を観ました!とても面白かったです!もしかしたら演劇全般がそうなのかもしれませんが、喜怒哀楽すべての感情を揺さぶられるようでした。でもやっぱり出演者の観客の気持ちを揺さぶるほどの気持ちや練習を積んだ賜物なのでしょう。
    ストーリーが難解だという感想もネットで見ましたが、ストーリーが一直線に進んでいく話というよりは、女子高生の日常と非日常が交錯する話ということが分かれば良いのかなと思いました。
    でも、個人的な経験もあってやはり死者が生き返ってからのくだりは真剣に見入ってしまいました(復活のシーンは面白かったですw)
    あとは私の席は舞台から遠く、乃木坂ちゃん達のビジュアルがほぼ楽しめなかったことは非常に残念でした。(こちらのブログの画像で、各メンバーのきれいな画像を見れて良かったです。とくにデコ出し絢音ちゃん!)なので代わりにきれいな歌声を楽しみました。このような舞台を見ると、演劇ももっと見たくなりますね。あーもっと感想を語りたいです!

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    1. いつもコメントいただきありがとうございます。コメントはいつでもウェルカムです。

      「墓場、女子高生」面白かったですよね。乃木坂メンバーが出演しているだけで嬉しいのに、ちゃんと練習を積んだ成果だと分かる演技には、感動します。コンサートも良いけど、特定のメンバーの良いパフォーマンスを、じっくり見られるこういう劇って、すばらしい。

      ストーリーが難解という感想があるのですか。そうは感じませんでしたが、日野(伊藤万理華ちゃん)の死ぬ理由が????でした。でも「そういう前提の劇なんだよね」って感じで、特に意味づけしないで見ていました(知性が感じられない観劇姿勢ですが、、、)。

      日野ちゃんの復活のシーンってやっぱ面白いですよね。あれって笑っても良いですよね?安心しました。ちなみに私の席は10列付近だったので、メンバーの表情も良く見えてラッキーでした。コンサートはいつも遠い席ですけど、演劇は結構良い席に恵まれています。

      これからも生田絵梨花ちゃんの「ロミオとジュリエット」「レミゼラブル」や、能條愛未ちゃんの「カードファイト」の出演が続くので楽しみです。

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