2016年10月12日水曜日

桜井玲香ちゃん 舞台 嫌われ松子の一生 赤い熱情編 感想

「嫌われ松子の一生」は、堅気の生活を送れない人達の陰惨な物語です。お友達の山田君(仮名)からは、「おまえ見に行くの?その舞台はどうか知らないけど、映画もドラマも超面白くない話だったぜ」と警告されておりました。だけど大丈夫。なぜかというと、

桜井玲香ちゃんが主演で美人で
演技がめちゃめちゃ上手で、
しかも超近くで見ることができる

から。物語自体がアレでも、見に行く価値はあると思いますよね。そんなふうに桜井玲香ちゃんが、すばらしいから大丈夫です。
桜井玲香ちゃんの松子、最高でしょ。
http://okmusic.jp/#!/images/news/1674228

「嫌われ松子の一生」は、山田君(仮名)の言うような超面白くない話って言うか、クズな人達の暗くてかわいそうな話です。クズって言っても倫理感が欠如しているだけなら、むしろ面白くなる要素が、たくさんあると思うんですけど、クズなくせに中途半端に倫理感があって自分の行為を反省したり、悩んだりする人達です。悩む人って、見ているほうまで暗くなっちゃうじゃん。悩む人がいない劇は、深みがなくてアホっぽい劇になっちゃうと思いますけど、悩む人は劇中で一人くらいで良いと思いますよねぇ。

あ、なんか批判っぽくなっちゃいましたけど、単なるわたしの好みです。悩む人とか心の葛藤の表現が好きなみなさまでしたら、最高に興味深くて面白い劇じゃーないでしょうか。

ストーリーも書かずに、批判っぽい感じを書いただけじゃ、もうしわけないので、あらすじを書いてフォローしてみます。社会生活不適合な人達の物語ですから、そういう頭のいかれている人達の行動や言動を楽しみましょーぜ。

■あらすじ
川尻松子(桜井玲香ちゃん)は、中学校の教師だったんですけど、学生の窃盗事件に絡んで、教師を辞め(辞めさせられ)ます。その後、貧乏暮らしなのに、作家志望の八女川徹也を養っています。八女川は、仕事もしないで養ってもらっているのに、松子に暴力を振るったりします。ほんとクズですね。しかも良い作品を書けないので自殺します。絵に描いたようなどうしょうもない人生だよねぇ。
20代の松子(桜井玲香ちゃん)
http://okmusic.jp/#!/images/news/1674228

松子は、自殺した八女川の文学友達の岡野健夫(既婚者)に、いろいろ面倒を見てもらって不倫関係になります。でも岡野健夫は、奥さんに不倫がばれて、松子を捨てます。良い判断ですね。そんな岡野健夫ですが、劇中では比較的まともな部類で、ぎりぎり社会生活ができそうな感じな人です。なので、松子が死んだ後、その物語を書くために、いろいろな人にあって回想を聞いて回っていて、その回想をまとめたのがこの劇です、って感じのリカーシブな構造の世界です(と理解しましたけど、そうなんですか?)。
良い演技ってことが伝わる写真ですね。
http://news.dwango.jp/2016/09/30/106523/idol/2/

岡野に振られた松子はショックでソープ嬢(※)になります。ほんとに頭がおかしいよね。いえ、ソープのお仕事は、立派な職業だと思います。でもさ、それを「落ちた人生」という捉え方をしていて、どうしてもお金が必要ってわけでもないのに「落ちちゃう」のは、頭のネジが外れた人っぽいじゃん(だから、リアルワールドで、プロ意識を持ってやっているソープのかたがたには、とても失礼だと思いますぜ)。

※ソープ嬢を、旧称で言っているのどうかと思いますが、、、その時代の言葉なのかもしれないけど、違和感があるし、某国の方が観劇していたら絶対、不愉快に思うじゃん。
とても良い表情です。
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松子(桜井玲香ちゃん)は、ソープランドのマネージャーの赤木と信頼関係を築いて、ほのかな恋心をいだきますが、赤木は経営者の方針と衝突してマネージャーを辞めます。辞めて北海道に帰るときに、松子についてきて欲しいと思いますが、言えません。良い年したマネージャーが、そんなことくらい言えない、っていう理解できない奴なので、そのことにイライラします。ほんと腹立つ物語だよねぇ。

※ちなみに赤木は、なぎだ健壱氏が演じていてめちゃめちゃ良い声です。演技も動きが滑らかでかっこ良くて(ちょっとおかしくて)超好きな感じ。うーん、ほんとすばらしい。
美しいよねぇ。
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松子は、なじみのソープの客の小野寺保に誘われて雄琴(=滋賀県の歓楽街)に移ります。小野寺は松子のヒモになるんですけど、松子の稼いだ金を、女子大生につぎ込んで使い込んでしまい、怒った松子に刺し殺されます。うぅ、ゲロが出そうなほどクズな人間模様でしょ?
小野寺を刺し殺します。
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そこから逃げた松子は、東京で床屋をやっている島津賢治に拾われて、一緒にすごし、美容師の資格もとって、良い仲になって籍を入れようとしますが、指名手配されていて警察に捕まります。島津は、松子が刑務所から出るまで待っていると言いますが、やがて気が変わって(?)松子のことは見捨てます。殺人犯が、一般市民をだまして生活していたんだから、あたりまえな感じがしますが、松子はショックを受けます。ちょっとかわいそう。
床屋で幸せに暮らす松子
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出所後、松子(36才)は美容師として生活しますが、松子が教師を辞めざるを得なくなった事件の学生だった龍洋一(現在やくざ)と偶然再会します。龍洋一は「松子が好きだったからウソをついて松子を窮地に追い込んだ」と告白しますが、松子は許します。意味不明な展開ですけど、さらに!龍洋一と同棲します。

うーん、キチガイ同士、末永く幸せにお過ごしください、と思うんですけど、龍洋一はヤクザで薬の売人です。なのでなんだかんだで、龍洋一は4年、松子も1年の刑務所暮らしになりました。いゃーーー!もう頭が割れそうにクズな人の物語すぎるぅぅうう!!!
龍洋一と再会する松子。30代の感じが出ています。
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先に出所した松子は、龍洋一の出所を待ちますが、龍洋一は松子のためを思って、出所後、松子の前から姿を消します。ショックを受けた松子は、酒におぼれて身を滅ぼして(50才過ぎ)、街を徘徊しているときに、不良少年達に襲われて死にます。やっと終わってくれてホッとしたよ、このクズな人々の物語。
龍の出所を待っていた松子40代。良いなぁ、
超お付き合いさせていただきたい感じ。
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そんな感じに楽しむと楽しめる物語です。うーん、さすがにちょっと無理めなフォローでしょうか。でも、どのくらいすごい人間模様なのか興味持ったでしょ?ぜひ、再演の際には見に行きましょうーぜ。

てな感じの劇なんですけど、乃木坂46ファンのみなさまもにとって(わたしにとっても)、自分の好みと違う方向性のストーリーでも、それはそれとして余裕で楽しめます。桜井玲香ちゃんが出演しているので、(こういう話が楽しい方々が一定数いる、ということを含めて)興味深く楽しめます、というわけで、本題の桜井玲香ちゃんのことを書かせていただきましょ。

■桜井玲香ちゃんが出ているのが良い!
桜井玲香ちゃんが主演で川尻松子役です。すばらしいですね。桜井玲香ちゃんは、歌がすばらしい+ダンスもすばらしい+声が美しい+演技もスーパー上手、という乃木坂46のキャプテンにはもったいない(いえ、ふわしい)、天賦の才のアイドル&芸能の人です。そんな桜井玲香ちゃんが出ているので、見に行くべきです。なんで見に行かない奴がいるの?

■美人!
しかも桜井玲香ちゃんって、超美人です。美人ぞろいの乃木坂46の中でもかなり美人なほうです。でも、乃木坂46メンバーがみんな美人だから、普段見ている分には「桜井玲香ちゃんって、美人だよねぇ」くらいの感想になっちゃいます。うぉー、超もったいねー!!と、いつも思っておりました。

でも、「嫌われ松子の一生」の舞台の桜井玲香ちゃんは、言葉にしてはいけないくらいの美しさです。どんな感じに美しいかと言うと、古代クレタ(ミノア)美術で描かれた女性に雰囲気が似ています。
クレタ文明の女性

目が釣り目で切れ長で黒い瞳が大きくてギラギラしているところが、そんな感じ。鼻梁もシャープで、口も大きく開くので日本人っぽくありません。

桜井玲香ちゃんは、そういうふうに顔の造作が派手です。だから舞台で映えます。きれいな20代からボロボロになった50代までの松子を演じます。20代の松子は、当然美しいんですけど、40代の松子も良いです。ああいう桜井玲香ちゃんを見るとBBAが好きになります。40代の桜井玲香ちゃんのような美しいBBAとお付き合いしたい、、、、(などと、また変な性癖が追加されちゃったよ)。
公式ブログで出演報告の写真です。

■近くで見ることができます。
「品川プリンスホテル クラブex」という会場です。円形の劇場で席が5列(5重円)+1段高くなって6列+2階席1列しかありません。超近くで見れます。

めちゃめちゃ近いので、桜井玲香ちゃんを間近で見ることができます。近くで見るって重要だよね。4th birthday live全国ツアー2016の神宮球場のスタンド席後方から見るより、10万倍くらい美しく見えます。神宮球場のスタンド席後方からだと、桜井玲香ちゃんといえども、棒人間にしか見えないけどね。そういう棒人間に比べると、クラブex劇場の桜井玲香ちゃんは、100万倍は美しいぜ。ほんと、うれしい。

なので、それだけで超満足。もう一生分の桜井玲香ちゃんを見ました、と思えるくらいのすばらしい距離感でした。
美しい桜井玲香ちゃんが間近で見られます。
http://news.dwango.jp/2016/09/30/106523/idol/2/

※でも、観客席に段差がないので、後方列だと、寝た状態の演技とか、座った状態の演技が全然見えませーん。演出者or舞台装置作成者は工夫して欲しい。

■演技がこれまためちゃめちゃ上手
みなさまは、桜井玲香ちゃんの演技を見たことがあるでしょうか。16人のプリンシパルdeux, troisとか、「すべての犬は天国に行く」とか「リボンの騎士」とか知っている限りの桜井玲香ちゃんの劇を書いてみましたけど、全部すばらしいです。そんなすばらしい桜井玲香ちゃんなのに、なんでソロ曲がないのだろうか。秋P/ソニーミュージックは呪われるべきだよね。

そういう感じの桜井玲香ちゃんのパフォーマンスを見たことがあるので、それをすばらしいと言えるのが、わたしの自慢です。「Mr. カミナリ」を(出張で)見逃したのが、いまでも心の傷です。あれ?「じょしらく」も見てなかったっけ?結構見てねーじゃん。ま、とにかく桜井玲香ちゃんのパフォーマンスは、何をとってみてもめちゃめちゃすばらしいです。
良い演技が伝わるでしょ。
http://news.dwango.jp/2016/09/30/106523/idol/2/

桜井玲香ちゃんって、乃木坂46の中にいると、普通のアイドルにみえます。いえ、普通っていっても乃木坂46メンバー全体のレベルが高いから分からないだけかもしれないけど、「わたしが、わたしが」って感じでぐいぐい出る感じがなくて、才能が際立つ感じがしません(でも、声の美しさはすばらしいよね)。

でも、劇とかでパフォーマンスをすると、おそろしいほど激ウマ。歌も演技もダンスもカミソリの切れ味です。乃木坂46のグループでヘラヘラしている桜井キャプテンをイメージしていると衝撃を受けるくらいの変わりようです。

「嫌われ松子の一生」は劇なので、桜井玲香ちゃんの最高にすばらしい特技の歌とダンスがないですけど、演技と美しい声だけでも、すばらしいです。声が良いよね。桜井玲香ちゃんって、舞台に立つと高音で硬質の声になります。そういう声が、一途なんですけど、結果的に頭のおかしい行動ばっかりする松子に、ぴったりです。

最初にも書きましたけど、「嫌われ松子の一生」は、どーしようもない人々の物語です。だから主役の川尻松子役の桜井玲香ちゃんも、すばらしく表現がうますぎて、序盤に八女川が自殺するあたりの演技なんかは、うぅ、桜井玲香ちゃん、ほんとに頭おかしい人?って感じに思えて、気持ち悪くなるくらいです(おそろしい人間模様の劇に免疫のついていない序盤だしね)。うーん、ほんとすばらしい。

■てな感じですばらしいですが、、、
でも桜井玲香ちゃんには、歌って欲しい感じ。踊って欲しい感じ。舞台演技だけだと、戦艦大和に空母の護衛を勤めさせているだけ的もったいなさを感じちゃうよねぇ。ミュージカルにしていただけると、桜井玲香ちゃんの能力もさらに引き出せるし、内容自体も超絶すばらしくなるんじゃーないかなー、といつも劇を見終わった後に思いがちなことを書いてみました。

ということで桜井玲香ちゃんのすばらしい演技を間近で見ることができたので、超満足できる劇でした。みなさまもそういう感じのすばらしい桜井玲香ちゃんの応援よろしくね。

※諸事情から若月佑美ちゃんの回を見なくて報告できなくて大変もうしわけありません(脚本が違うらしいので見たかったです)。

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