2014年2月15日土曜日

握手会人気は何で決まる?

乃木坂46の選抜メンバーを決めるのに、ずーっと重視されている「握手会人気」ですが、「握手会人気」自体も、何によって決まるか、知りたいじゃーないですか。それで「握手会人気」が、「7th選抜順位」「容姿」「年齢」「身長」「歌唱力」「ダンス」「バラエティ適性」とどのくらい相関があるかを、重回帰分析(+ステップワイズ法による変数選択)っていう方法で解析してみました。

※この記事は、「8thシングル選抜基準」の続編です。「8thシングル選抜基準」を読まないと、意味が分からないかもしれませんので、先にご一読を。

※「星野みなみちゃん 8th選抜メンバーに入るよね」で、古いデータを使ってちょっと検討した、握手会人気についての内容を、8th選抜直前の、2013年12月末時点のデータで解析しなおして、解釈しなおした結果です。

※「歌唱力」「ダンス」「バラエティ適性」は、一期生について、この3つの変数を入れて分析してみましたが、この3つの変数は「握手会人気」には、関係ありませんでした。だから少なくと一期生については、「歌唱力」「ダンス」「バラエティ適性」は、握手会人気と関係ないようです。この3つの説明変数は、二期生のデータがないので、一期生+二期生の解析の際には、説明変数に入れませんでした。でもこの変数がなくても、決定係数はかなり高いので、この3つの変数は「握手会人気」には、たぶん関係ありません。
http://blog.nogizaka46.com/mahiro.kawamura/2014/02/016787.php
記事とは関係ないけど川村真洋ちゃんです。
最近、とっても美しくなってます。選抜枠のパワー?

■「握手会人気」は、どんな要素と関係しているか
分析結果は、下の表の通りです。

表1 「握手会人気」(7th 12月末時点)の標準化偏回帰係数
決定係数(自由度調整済み)は、0.79です。

表の数値の大きさは、「握手会人気」との関連の大きさを示しています。「握手会人気」は、「7th選抜順位」と「年齢」でかなり決まってしまう、ってことなんです。もうちょっと定量的に言うと「握手会人気」は、各メンバーの「握手会人気」と「年齢」(注1)(を正規化した数値)を持ってくると、0.82×「7th選抜順位」(注1)-0.15×「年齢」という順に並ぶと推定されます。

(注1)「握手会人気」「選抜順位」「年齢」の数値化の方法
「握手会人気」=(枠数+売り切れ数×13/(完売時次数))
「選抜順位」=(7th選抜メンバーなら1点、違うなら0点)
'       +(7th八福神なら1点、違うなら0点)
'       +(7th前列3点、2列目2点、3列目1点)
'       +(7thセンターの直横は1点加算)
'       +(6thまでの選抜回数/3):7thでは2で割っていましたが、今回、二期生も加えた解析なので、二期生との差を考慮して、昔のデータの重みは小さくしました。
「年齢」=((生年+(生月-1)/12)-1994)/2:年齢が低いほど値が大きくなる式です

■握手会人気って、選抜順位とすごく関係しています
この結果の解釈なんですけど、「選抜順位」が、「握手会人気」と深い関係があるのって、当たり前なんです。だって、かなりの部分「選抜順位」を「握手会人気」で決めているから(→「6thシングル選抜基準」「7thシングル選抜基準」「8thシングル選抜基準」を参照してください)。もちろん「選抜順位」を決めるのは、1つ前のシングルのときの「握手会人気」だから、ちょっとタイムラグがあるんだけど、でも「選抜順位」が、そのときのシングルの「握手会人気」に大きな影響があるのは、当たり前ですね。

さらに、選抜メンバーに選ばれると、メディアへの露出が大きくなって、「握手会人気」につながりやすいってことも、もちろんあると思います。たから「選抜順位」が「握手会人気」に深い関連がある、っていうことは当たり前の結果って感じで、ここまでは、へー、あたりまえですね、って感じですよね。

内容と関係ないけど16才になった星野みなみちゃんです。
かわいえすとですよねぇ。
最近、ブログを更新していただけて、ほんとにうれしゅうございます。

■年少メンバーって「握手会人気」の点では、とっても不利で、かわいそう
次に表1の「年齢」が、「握手会人気」に与える影響です。「年齢」は、若いほど数値が大きくなるように正規化という操作をしたので、表2の標準化偏回帰係数が、マイナスということは、年齢が低いほど「握手会人気」がない傾向ということを示しています。

もう一度、言いますけど、年齢が低いほど、握手会人気がない、ってことです。これは、あたりまえっていうか、中学生とか高校生のメンバーと握手するのって、なんか躊躇しちゃうよね。大人メンバーと握手する(+お話する)ほうが、抵抗感が小さいからだと思うんです。

だから年少メンバーは、多少「握手会人気」が、なくてもしょうがないよね、、、、、って乃木坂46運営部が思っていれば、問題ないんですけど、そーじゃないんです。

乃木坂46の選抜順位って、(特に6th以降)「握手会人気」が、最も重要な選考基準なんです。しかも「年齢」で補正していないのは、重回帰分析してみると明らか(=「年齢」が有意な説明変数にならないので)なので、年少メンバーにとっては、すごい不利な選考基準になっているわけ。ただ単に、”若い”っていうだけで、不利になっちゃうわけ。

というわけで、年少メンバーがかわいそうって、みなさまも思いますよね。

※ちなみに、「年齢」で不利があるように見えるのって、選抜順位上位(≒「握手会人気」上位)のメンバーが、比較的年齢が高いから、年齢が高いほうが「握手会人気」が高い(=年齢が低いと「握手会人気」が低い)せいじゃないの?って思われるか知れませんが、そういう相互に関連したデータから、「選抜順位」と「年齢」を独立に評価できるのが、重回帰分析の特徴なので、「年齢」単独で、「握手会人気」が不利になるのは、ほぼ確実なんです。

堀未央奈ちゃんのブログの写真も、最高にうつくしいから載せちゃったよ。
ちなみに、当該ブログって、たぶん乃木坂46公式ブログ史上最長。
未央奈ちゃんは、最初から、二期生トップの握手会人気です。すばらしいですね。

■特に星野みなみちゃんや齋藤飛鳥ちゃんは、とってもかわいそう
星野みなみちゃんや齋藤飛鳥ちゃんは、8thで選抜メンバーじゃなかったんだけど、「8th選抜基準」で、ちょっと書きましたけど、実は数字的には、8th選抜メンバーに入っても、おかしくないメンバーなんです(「8thシングル選抜基準」を見てね)。

上に書いた年少メンバーの不利を跳ね除けて、「握手会人気」を、とってもがんばったのにね。きちんと年齢補正をしてあげれば、絶対、8th選抜メンバーに入るべきメンバーなんです。

だから、今回の8thの選抜結果は、運営部の知恵が足りなくて(あるいは分かっていても握手会売り上げ目当てで)、きちんと評価できてないからなので、年少メンバーは、めげずにがんばってね。

齋藤飛鳥ちゃんです。ほんーっとにかわいくて美しいよね。
年少メンバーなんですけど、握手会人気が、もっとあっても良いと思うんだけど、、、、

■乃木坂46ファンって、なにを基準に握手会に行ってるの?
というわけで「握手会人気」は、「選抜順位」と「年齢」で、だいたい決まっちゃうんだけど、それにしても不思議なのが、普通は、握手会人気と、「容姿」とか、対応の良さと相関ありそうな「バラエティ適性」の高いメンバーとか、歌が上手なのが好きだから、とかだったら「歌唱力」が高いメンバーの握手会に行くんじゃーないのかと思うんです。

でも今回の解析の結果を見ると、「選抜順位」が高いから、そのメンバーの握手会に行こうっと、って感じなの?そうじゃなくて、「8thシングル選抜基準」でも解析手得られた結果のように、いろいろな要素を含んで握手会人気が高いメンバーから順に、選抜順位を高くしているから、結果的にそうなっちゃっているんでしょうか。それしても、「握手会人気」って、「容姿」とか「バラエティ適性」と、もうちょっと強く関係しても良さそうなのに、まったく関係なさそうってのが意外な感じです。

それともネットで言われている「容姿」とか「バラエティ適性」なんかの評価と、間近で見る容姿とか感じの良さって、違うんですかね。なんか不思議。

■数値で推定する握手会の良さ!!!!
さて、こういうふうに「握手会人気」に関するデータをいじくると、次に握手会に行って、うれしいメンバーって、誰か?って知りたくなりますよね。

普通に考えられる、握手会がうれしいメンバーは、たぶん「握手会人気」の高いメンバーです、、、っていうのは、超あたりまえすぎて、それだけだと、ここまで引っ張ったのに、読者のみなさまに、殺されそうな感じ?

でも、今回の「握手会人気」の解析結果を、見るとちょっと別の見方もできるので、それを図1にしてみました。
図1 実際の握手会人気と、表1から推定される握手会人気

まずこの図の意味ですが、横軸が、実際の「握手会人気」です。握手会枠数とか完売数から、(注1)の式で求められる数値です。縦軸は、表1の標準化偏回帰係数と「選抜順位」と「年齢」から推定される「握手会人気(推定)」です。

まあまあ、相関がありますね。決定係数っていう相関を評価する数値が0.78だから、そこそこ相関が高いって思ってください。だから握手会人気は、「選抜順位」と「年齢」で結構、決まるって言えるわけ。

「選抜順位」と「年齢」から推定される握手会人気と、実際の握手会人気は、乃木坂46メンバーの平均では、図1の斜めの点線の関係になっているんです。斜めの点線より、右側に点が来ている西野七瀬ちゃん、秋元真夏ちゃん、衛藤美彩ちゃんは、「選抜順位」と「年齢」から推定される平均的な握手会人気より、実際の握手会人気のほうが、高いメンバーってことなんです。

それで、ここからの解釈が難しいんです。なぜかというと、重回帰分析の結果って、説明変数(=選抜順位、年齢)が、従属変数(=握手会人気)の原因なのか、単に相関を表しているだけなのかが、分からないから。おまけに「選抜順位」と「握手会人気」は、正のフィードバックループになっている可能性がとっても高いので、そこを解釈するのには、重回帰分析みたいな静的な解析だけじゃーちょっと弱くて、動的なシステム同定みたいなことをしないとだめなんです。でも、それをするためのデータがないので、できません。

※「6th選抜基準」「7th選抜基準」「8th選抜基準」の記事では、説明変数を、従属変数の原因って解釈してアレコレ言ってました。なぜかというと、そう解釈するのが総合的に考えて妥当だから。

それで、それ以降の解釈の仕方についてぐだぐだ書いても、超つまらないだけなので、全部省略して結論だけ書くと、以下の2つの解釈が考えられます。

解釈1
握手会うれしさ度合いは、図1の横軸の並びの順番どおり(=実際の握手会の順番どおり)。図1に書いてある斜めの点線(=乃木坂46メンバーの平均)より、3人の点が、右側にズレているのは、同じくらいの「選抜順位」とか「年齢」のメンバーよりは、握手会がうれしいっていうことを意味しています。(でも、そうであれば、選抜順位はもっと上げるべき、というふうにも解釈できます)

解釈2
握手会のうれしさ度合いは、図1に書いてある点線から右側に離れるほど高い。つまり図1に書いてある3人は、握手会のうれしさ度合いが、乃木坂46の中で、飛びぬけて高い。

という2つの解釈が、考えられるんです。実際には、解釈1と解釈2の中間くらいが、真実なんじゃーないかなぁ、と思うんですけど、どうなんでしょ?

、、、、と、無責任にも、謎が残ったまま、おしまい。メンゴー。

※ほんとは「選抜順位」を、説明変数からはずして解析してみるべきなんですけど、そうするとメンバーの生の評価値っぽいことを書かなきゃならないので、今回は、ここまでということで、、、、それも含めてメンゴー。

最後は生田絵梨花ちゃん。
気品があって最高にうつくしすぎ、、、、


謝辞:この解析をするにあたって「乃木坂46握手会情報まとめ」http://ameblo.jp/seto-kasumi/のデータを使用させていただきました。すごいデータ蓄積のブログです。当該ブログに、普通のコメント欄がなくて、お礼のコメントができませんので、ここでお礼を述べさせたいただきます。

よろしかったら、クリックしてね

0 件のコメント:

コメントを投稿