2019年5月9日木曜日

ミュージカル「笑う男」感想(衛藤美彩ちゃん出演)

ミュージカル「笑う男」は良いですぜ。原作は「レ・ミゼラブル」の作者ヴィクトル・ユゴーで、自分の作品の中で一番、評価している作品だそうです(by wikipedia)。期待しちゃいますよね。しかもミュージカルは、私の一番好きな芸能ジャンルです。良い原作+劇+歌って、すばらしいコンビネーションの出し物ですよね。その上、このミュージカルには、衛藤美彩ちゃんがご出演しています。

デア役の衛藤美彩ちゃん。
https://www.trendsmap.com/twitter/tweet/1090178768881078272

衛藤美彩ちゃんと言ったら、乃木坂46を卒業したばかりの、わたしの大好きなおねえさま芸能人です。美人で歌が上手でスタイルが良くてダンスもすばらしく性格が良くて明るくて頭が良くて努力家で忍耐強くて仲間思い(一部推定)なのでわたしは好き。

乃木坂46時代の衛藤美彩ちゃん。

乃木坂46で人気上位メンバーだったんですけど、初期から中期の乃木坂46では、ずーーーっと選抜に選ばれない不条理な仕打ちを受けていました(握手会人気上位だったのに)。ほんとよく耐えたよねぇ。偉いよねぇ。尊敬します。わたしだったら絶対、乃木坂46運営部の責任者を毒殺して木に吊るしちゃおうと思うくらいの意地悪な仕打ちだったとも思います。だから、もう衛藤美彩ちゃんが卒業しちゃった今は、乃木坂46なんか解散しても良いと思います(いえ、うそ。それは言い過ぎ。乃木坂46は大好き)。

そんな衛藤美彩ちゃんが、ミュージカル「笑う男」に出演していました。だから見に行きました。

発表会での衛藤美彩ちゃん。
https://natalie.mu/stage/news/314061

■あらすじ(ネタバレあり)
 昔のイギリスで、コンプラチコスという人身売買集団に誘拐され口の両端を「笑う顔」のように引き裂かれた子供(グウィンプレン)が、吹雪の中、一人捨てられます。彼は、凍死していた女性が抱いていた赤ん坊(デア=衛藤美彩ちゃん:目が見えません)を拾って雪の中をさまよいますが、世捨て人のウルシュスに助けられます。
 15年後、ウルシュスは、グウィンプレンと目の見えないデアを主演にした劇団を作って公演巡業しています。あることからグウィンプレンは、実は最高位の貴族の息子ということが分かり、貴族に復帰して国政に携わります。でも彼は、貧しい国民の福利厚生を考えない国の支配層に絶望して身分を捨てて、想いを寄せるデアとウルシュスの元に帰ってめでたしめでたし、、、、じゃないんです(再演されたら劇を見てね)。

「笑う男」のポスター。左下のデアはダブルキャストの夢咲ねねさん。
https://natalie.mu/stage/news/314061

そんな内容のミュージカルですが、見どころは、やっぱデア(衛藤美彩ちゃん)が美人、ってとこです。衛藤美彩ちゃんは美人なので良いです。やっぱ舞台に立つ人は美人であるべきだよ。それにきゃわいいのも良いですねぇ。舞台に立つ人はかわいくあるべきだよね。でも「美人」「かわいい」っていう属性は、個人が努力してなれるわけじゃないってのが世の中の不条理を感じます。

個人的に好みの衛藤美彩ちゃんの写真

美人じゃなかったら「デアの役をやりたい!」って思ってもなれなくて、美人に生まれた人しかデアになれないなんて「それで良いのかよ、この世の中は」と思いますけど、衛藤美彩ちゃんのデアは美人なので良いなぁ。そのうえ、薄幸そうで儚(はかな)げな雰囲気も声もすげーうまいぜ。

■デア(衛藤美彩ちゃん)の歌が心地良い。
デア(衛藤美彩ちゃん)が美人で良いんですけど、それ以上に衛藤美彩ちゃんの歌が良いです。衛藤美彩ちゃんは、元乃木坂46メンバーです。乃木坂46って、かわいい歌手の集団です。メンバーが、超かわいくて感じの良いので、わたしはファンなんですけど、衛藤美彩ちゃんを除くと、ソロの生歌を聴けるのって、うーん、生田絵梨花ちゃんと桜井玲香ちゃんと若月佑美ちゃん(既卒)と能條愛未ちゃん(既卒)とあの方とあの方とあの方とあの方とあの方くらいと思うんです。なんか恐ろしいことですね(でも乃木坂46は好き)。

デア役の衛藤美彩ちゃんの全身像
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そういうメンバーの中で、衛藤美彩ちゃんは、トップクラスに歌が上手です。声が良いよね。透明感がある声です。透明感ていうのが音の特性の何に依るかというと、基本周波数(音程)に対する高調波の入る位置だそうです。基本周波数に対して簡単な整数比(=和音)の高い周波数にいくつかピークがあって、それ以外の周波数の音圧が小さい声は、きれいな澄んだ感じがするそうです。

それで、衛藤美彩ちゃんの声はそんな感じ。うーん、透明で清らか。美人で薄幸で控えめで性格が良いデアにすげーピッタリです。心が洗われるような美しい声。ミュージカルっぽいビリビリした発声じゃないのが、デアの雰囲気に合って、清らかで良いです(まじで)。

周りの役者さんが、浦井健治氏とか、山口祐一郎氏とか、朝夏まなとさんとかすごいミュージカルスターばっかりで、発声がすばらしくて、料理で言うとビフテキとか中華の満漢全席みたいです。すごい豪華でおいしいんだけど、長時間聞いているとライトなミュージカルファンのわたしとしては、結構、聴覚系が疲労する感じがします。それでデア(衛藤美彩ちゃん)のところで、「ほっ、やっぱ日本人は和食だよねぇ」的に癒されます。ほんとに清らかで美しい声なんですぜ。

■デア(衛藤美彩ちゃん)の演技が良い。
デア以外の感想はないのかよ、と思われるかもしれませんけど、ほんとに良いです。薄幸で控えめで、目の見えない美少女っていう雰囲気であふれています。初期の乃木坂46で、選抜に選ばれなかった時期を重ね合わせちゃうから、自然にうるうると涙が出ます。ほんと泣けるよねぇ(もはや保護者の心境)。美彩ちゃん、ほんとすばらしい演技だねぇ。

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良い表情&演技でしょ?

そんな感じで、すばらしいミュージカル「笑う男」の衛藤美彩ちゃんですが、共演の方々のパフォーマンスももちろんすばらしいです。

■ウルシュス(山口祐一郎氏)
山口祐一郎氏って、わたしの見たミュージカルでは、ダンスオブヴァンパイアとかレベッカ(桜井玲香ちゃん出演)などで主演をされていて毎回、恐ろしくて尊大な役をされていました。でも今回のグウィンプレンとデアの育ての親のウルシュス役は、人情味のあるちょっとユーモラスな役で、今までの役の中で一番好き。特徴ある声も今回の実は誠実で面倒見の良いウルシュスにあっていて、なんか最高ですぜ。

ウルシュス役の山口祐一郎氏&子供時代のグウィンプレン
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■グウィンプレン(浦井健治氏)
涌井健治氏は、昔、「ニーチェ先生」というテレビ番組(最高に面白いです)で就活全敗のダサダサの主人公を演じていたんですけど、その時に「うーん、コメディがうまいねぇ」と思っていました。実は、ミュージカルの人だったんですね。ほんとに歌がうまい、演技がうまい、声が良い、かっこいい。小学生みたいな感想になっちゃったけど、とーっても良い演技者です。

かっこいいでしょ。涌井健治氏のグウィンプレン。
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■ジョシアナ公爵(朝夏まなとさん)
ま、宝塚出身ですからね、歌も演技も立ち居振る舞いもめちゃめちゃうまい。尊大な貴族の役が恐ろしいほどはまっています。ほんとにうまい。わたし好みの広幅の顔立ちで、さらにセクシーで、はぁはぁするぅ。シロウトの感想まる出しですみません。最高に良いなぁ、朝夏まなとさん、、、、

美人でセクシーで最高でしょ。
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むちゃくちゃカッコ良くてすばらしい。
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■アン女王(内田智子さん)
うまいなぁ。異形な感じの衣装と化粧も最高。わたしは人間味のない感情を出さない悪役が好きなんですが、アン女王はそんな感じ(悪人じゃありませんが)。ちょっと不気味で威圧感のある人物を演じていて最高です。声がまたすばらしいソプラノで美しい。

右:アン女王役の内田智子さん。存在感がすばらしい。
左:ジョシアナ公爵朝夏まなとさん。華がありますねぇ。
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てな感じで、ヴィクトル・ユゴーの最高の作品が原作+出演のみなさまの歌・演技がすばらしいので、すばらしいミュージカルです。みなさま、再演の際にはぜひご覧くださいませ&衛藤美彩ちゃんの応援よろしくね。